新潟県からの訪問団が訪れた4日、ビンロン省会議センターでは新潟の県内企業や大学15団体が参加し、ベトナムの学生たちに新潟を知ってもらって県内企業への就職や留学につなげるための“人材マッチング”が行われました。

【北興商事 総務課 木村百恵さん】
「反響が大きくて驚いています。遠く出向いてよかった。肌感に感じられたので期待しています」
【村山土建 村山政文社長】
「埼玉の子会社に6人のベトナム人がいる。高度人材を採用したい…。明日が面接」
【新潟経済同友会 吉田至夫 代表幹事】
「日本の労働市場の厳しさを反映している。新潟県の中小企業の国際化にも大きく貢献することなので…」
【新潟薬科大学 茂木弘邦 理事長室長】
「意欲ある優秀な学生さんに、ぜひ来てもらいたい」
参加団体の中には、上越市の介護施設で働いているベトナム人女性・ルアさんが、懸命に説明する姿もありました。

「介護の仕事はどんな仕事?日本で何年くらい勉強しますか?と聞かれました」
【ホーチミン県人会 AGRIEグループCEO 伊藤俊一郎医師】
「円安で日本の魅力が薄れているところもありますが、一方で、まだ日本は豊かな国のイメージ。私たちも茨城県や新潟県で医療・介護事業をやっていますが、住む場所を考えると日本の地方の方が家賃が安く提供できるので、地方こそ魅力的な働き場所として検討してもらえる」

少子高齢化で人手不足が進む新潟と、経済発展が続くながらも若者の働く場所が限られているベトナム・ビンロン省とのマッチングを見る限り、地方同士の交流は今後も加速しそうです。