独り身の高齢者問題・価値観の変化…『熟年離婚』の課題と未来

 最後に、熟年離婚の課題と未来についてです。離婚カウンセラーの岡野さんのモットーは「離婚はしないにこしたことはない」ですが、「幸せになるなら離婚もアリ」だということです。ただ、熟年離婚には「経済的な不安」のほか「寂しい」というデメリットもあり、もう1度結婚したいと思う人も多いとのこと。

 また、熟年離婚後に再婚しない場合、生活保護の増加・介護問題・認知症・孤独死といった「独り身の高齢者問題」に直面する恐れもあります。熟年離婚した人たちを社会がどのようにサポートしていくのか、その点も同時に考えていく必要があるかもしれません。
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 現在、熟年離婚を考える夫婦が結婚したのは昭和時代です。当時は働く女性も少なく、「妻は夫についていく」という“男性優位”の価値観が主流でした。現在の“男女平等”の価値観に適応できなかった人が別れるケースが多いのかもしれません。

 結婚が多様化している現代では、『事実婚』『別居婚』だけでなく、一緒に暮らすが干渉しない『卒婚』や、お互いに『セカンドパートナー』を許容するなど、結婚にも様々な形が出てきています。現在は過渡期なのかもしれません。