山梨県内でも解熱鎮痛剤などが品薄の状態になっています。

こうした中、街の薬局は通常の業務に加え抗原検査や薬の配送など作業に追われています。


山梨県薬剤師会 内藤貴夫会長:
(解熱鎮痛剤の)カロナールですね。これが全然ない。これで終わってしまう。供給は全くない。


山梨県薬剤師会の会長で内藤薬局の代表 内藤貴夫さん。


第7波に入り、山梨県内でも医療用医薬品の解熱剤などが品薄の状態になっているといいます。



山梨県薬剤師会 内藤貴夫会長:
患者さんの数と比例して、来られる方や問い合わせする患者が非常に増えている。解熱剤や咳止めが、ここにきて品不足になってきている。



現状、医師の了承を得て可能な患者は別の薬で対応していますが、感染拡大が続くと薬の供給にさらなる影響が出かねないと懸念しています。

さらに今はホームケアの患者が7000人を超えています。



ホームケアに対応する薬局には、土日や夜間の調剤や患者への配送を求められるようになりました。


山梨県薬剤師会 内藤貴夫会長:
6、7月からは休みがない感じ。直接患者の話を聞くと一刻も早く薬が欲しいんだなと感じる。



配送費用はこれまで薬局が負担していましたが、8月から山梨県が助成。

これによりホームケアに応じる薬局も72から82か所に増え、医療機関との連携も整ってきたといいます。


ただ、内藤会長はいつ感染してもおかしくない状況から市販薬を備えておくことも有効と話しました。



山梨県薬剤師会 内藤貴夫会長:
準備をした方が絶対にいい。感染したときに医科と薬剤師に相談して市販薬を使ってもらえれば有効だと思う。

通常の業務に加え、抗原検査やホームケア患者への対応など限られた人員で作業をこなす薬局。

患者に一刻も早く薬を届けようと奔走します。



山梨県薬剤師会 内藤貴夫会長:
自分たちの職種と使命をしっかり把握して、コロナとしっかり立ち向かっていかないといけないと思っているので、さらにしっかり進めていきたい。