全国各地のスーパーから米が消えています。「令和の米騒動」ともいわれる、この状況。「米を取り巻く最新事情」を取材しました。

ボリューム満点の定食が売りの名古屋市天白区の「洋食亭 寅安(とらやす)」。おいしそうな特製唐揚げ定食の値段は、980円。

どのメニューも「安い!旨い!」だけでなく「デカ盛りグルメ」として知られています。

店が仕入れる米は毎週約50キロ。店から客へのメッセージは「ごはんは1人で食べきれる分を注文してほしい」ということ。定食に付くごはんのサイズは大・中・小の3種類。「小」がお茶碗1杯で約300グラム。「中」がお茶碗2杯分です。そして…。

(報告:松田亘哲記者)
「大・中・小、どれを頼んでも値段は一緒です」

なんと「大」は1杯が2.5合分。重さは約1キロです!

太っ腹な「寅安」のご主人に、このところの「米騒動」についてうかがうと…。

(洋食亭 寅安 山本康雄 代表)
「この2~3か月で(米25キロで)2000円くらい上がった。苦しいことは苦しいけど、しょうがない。やっぱり満足してもらうことが一番だと思うので、大盛りを食べてもらって満足してもらう。(Q:これからも続けていく?)そうですね、僕が死ぬまで。死んだら、うちの妻が一人でやる」

夫婦2人で切り盛りする「寅安」。伝統の「デカ盛り」を守るため、この夏を何とか耐えて乗り切りたいと話すご主人でした。