最大震度6弱を観測した8日の地震は午後4時台の発生だったので、職場にいた人も多いのではないでしょうか。企業の防災対策を取材しました。

こちらは、アミュプラザみやざきの最上階、10階にオフィスを構えるIT企業、クラフの社内に設置されたカメラの映像です。

8日の地震では、デスクが激しく揺れ、パソコンのモニターや観葉植物が倒れています。

天井には今も地震の爪痕が残っています。

(社員)
「全然動けなくて、揺れている間は下に潜るのが精一杯」
「ビル全体がたゆんでいるような感覚で、立てなくて、座った状態で、ずらしながら机の下に潜っていくぐらいすごい(揺れ)」

この会社では、全てのデスクに防災リュックとヘルメットを備えていて、揺れがおさまったあと、社員はそれらを身に着けて屋上に避難しました。

(社員)
「避難の対策ができているという安心感があるだけでも、心強さが違うなと思いました」

この会社は、2019年に県内で震度5弱の地震が発生したことをきっかけに防災対策を強化していて、防災リュックのほかにも社員が帰宅できない事態に備え、食料や水も備蓄。
おととしにはビニールベッドを追加しました。

さらに、今回、南海トラフ地震臨時情報が初めて発表されたことを受け、16日まで原則、在宅勤務としました。

(クラフ 藤崎将嗣社長)
「従業員の皆さんがあってこその事業継続だと思いますので、安全と安心のところを守る、よりよくしていくところに注力しつつ、それがあって初めて事業継続が可能になるので、そこ(防災対策)は改めて有効になるように取り組んでいきたいと考えているところです」

災害時にどのように社員を守り、事業を継続させるのか。企業の備えが重要になっています。