広島土砂災害をきっかけに、災害に強い若手人材の育成に力を入れている地域もあります。防災士の資格を持つ中高生を取材しました。
RCCウェザーセンター 末川徹 気象予報士
「10年前の災害の爪あとが色濃く残っています。わたしが今いる地域に大きな被害はありませんでしたが、熱心な『防災教育』が行われています」

中学3年の防災士 松原健太郎 さん
「1回目で危機に気づき、2回目で(土石流)に流されたのは驚いた」
中高生のうち4人が「防災士」の資格を持っています。広島県の自主防災アドバイザー・柳迫長三 さん。毎年、小学生などに災害の基礎知識などを伝えています。
教え子の1人、中学3年の 松原健太郎 さんは、半年間の勉強の末、防災士になりました。非常用の水や生活用品が入った「防災グッズ」を常備しています。

中学3年の防災士 松原健太郎 さん
「(10年前)朝起きてニュースを見たら、ヘリコプターが飛んでいたことが印象的で、災害を目にして、防災グッズを集めようと思った」
松原さんたちは、秋に開かれる町内の運動会で、「防災○×クイズ」を出題します。

中学1年の防災士 本岡愛菜 さん
「土砂災害危険か所が全国で最も多いのは広島である(○です)」
家族で一緒に考えられる問題を練りました。
広島県自主防災アドバイザー 柳迫長三 さん
「家族や兄弟に伝えることは十分やってくれている。子どもたちに主体的に動いてもらう地域にしていきたい」

子どもたちから防災を発信する取り組みが続きます。