「ポスト岸田」候補が10人を超えるなか、小林鷹之・前経済安保担当大臣が初めて正式に立候補を表明しました。乱立模様の自民党総裁選ですが、「派閥」「裏金」「旧統一教会」などの問題に、正面から向き合う候補は現れるのでしょうか。
「知名度ない」から出馬一番乗り
「まもなく小林鷹之議員の会見が行われます。今回の総裁選で正式に立候補を表明するのは小林氏が初めてということで多くの報道陣が集まっています」
会見前、会場の一角に報道陣が集まっていました。
「無派閥を含めいろいろな派閥から集まっています」

麻生派 斎藤洋明衆院議員
「小林さんは一番今の自民党を変えてくれる人だと思っていますのでそれで今日駆けつけました」

安倍派 福田達夫衆院議員
「我々の代表として一番いいのは誰だろうという話をする中で小林鷹之という話になった」

これまで11人が出馬の意欲を示している自民党総裁選。一番乗りで出馬を表明したのが小林鷹之議員でした。

小林鷹之衆院議員
「私は今回チャレンジャーの立場です。知名度もありません。でも私は今回の総裁選挙に単なる顔見せとかそういう思いで臨んでいるわけではなくて仲間とともに勝ち抜く覚悟で臨んでいるんです」
小林議員は千葉県生まれの49歳。東京大学を卒業後、当時の大蔵省に入省しました。退職後、2012年の衆議院選挙で初当選。防衛大臣政務官や経済安保担当大臣などを務めました。
会見で掲げたのは社会保障制度改革や憲法改正など。さらに…

小林鷹之衆院議員
「脱派閥選挙をこの総裁選で徹底します。旧派閥に対する支援は一切求めません。自民党は生まれ変わる」
脱派閥を掲げた小林議員。元々は、二階派に所属していました。
小林鷹之衆院議員
「力を背景として政治を動かすというやり方はもはや今の時代にそぐわないのではないか」
大きな身振り手振りを交えながら語った小林議員。一方で過去に旧統一教会の関連イベントに出席していたことも問われました。
小林鷹之衆院議員
「地元の方から誘われまして、いま振り返れば主催者の確認をもっと徹底してやっておけばよかったなと。ある意味軽率だったと反省しています。当然こうした団体の方たちとの関わり合いはないですし今後持つつもりはないし、そうならないようにしっかり気を付けていきたい」