19日未明に沖縄・宮古島付近で発生した台風9号などの影響で湿った空気が流れ込み、広い範囲で大気が不安定な状態に。関東では一時、およそ4万軒で停電が発生しました。

広範囲でゲリラ雷雨 関東で一時4万軒停電

稲光が見えた次の瞬間、停電が起きました。午後7時ごろ、栃木市では街灯などが消える中、稲光で何度も空が明るく照らされていました。

栃木県佐野市でも横殴りの雨が地面を打ち付け、停電が発生しました。自宅が停電し、モバイルバッテリーでなんとかしのいだという男性は…。

撮影者
「(午後)7時ぴったりくらいから停電し始めて、エアコンも扇風機も冷蔵庫も全部止まっちゃって、『早く回復してくれ』という感じだった」

午後6時半ごろからゲリラ雷雨に見舞われた佐野市。

撮影者
「めちゃめちゃ降っていて、車から降りてコンビニに行くんですけど、そのちょっとの間でもびちゃびちゃに。シャワーを浴びているみたいな感じだった」

記者
「川口駅前です。10分ほど前からたたきつけるような雨が降ってきました。雨とともに風も出てきていて、今、雷が光りました」

埼玉県内でも、午後9時ごろまで停電が続いている地域がありました。

「(停電してから)2時間以上経っているんじゃない?(Q.クーラーは動く)動かない。もう(汗で)びしょびしょだよ。あとどのくらいで復旧するのか」

その後、この周辺では停電が解消されました。

東京電力によると、午後7時すぎ、栃木県や埼玉県、群馬県の最大3万9450軒で停電が発生したということです。

記者
「午後9時すぎです。水戸市内、かなりの雨が降っています」

茨城県内では、石岡市と笠間市で警戒レベル4に相当する土砂災害警戒情報が発表されました。(現在は解除)

喜入友浩キャスター
「午後7時半すぎの東京・赤坂です。いきなりものすごい量の雨が降ってきました。風も強く、嵐のような天気になっています」

帰宅時間に各地を襲ったゲリラ雷雨。さいたま市でも、地面が白くなるほどの大雨となりました。

東京・荒川区では、駅で雨宿りをする多くの人の姿が。しかし、収まる様子はなく、ずぶ濡れのまま走って帰って行きました。

葛飾区でも、駅から出られず、雨が弱まるのを待つ人の姿がありました。

大雨の一因となっているのが、19日に発生した台風9号です。その影響や、太平洋高気圧からの湿った空気が流れ込んだことで、広い範囲で大気の状態が不安定となっています。

関東や東日本でも、夕方から各地で天気が急変する事態に…。

撮影者が驚くほど大きな雷鳴が響いていたのは、午後3時半ごろの福島県南会津町。

記者
「午後5時すぎのさいたま市内です。辺りが突然暗くなり、激しい雨が降り始めました」

さいたま市では道路が冠水し、車が通るたびに水しぶきが高く上がっていました。自転車の足下では冠水した雨が波打ち、歩く人の足首まで水が浸かっています。

埼玉県鳩山町でも、視界が悪くなるほどの横殴りの雨が降りました。

一方、19日も西日本から東日本の広い範囲では厳しい暑さに。福岡県太宰府市では、最高気温が35.2度まで上昇。32日連続で猛暑日となりました。

「本当に暑くて、参道を行くだけでも子供たちが『暑い、歩きたくない』と」

18日まで25日連続で猛暑日となっていた名古屋市。19日は猛暑日にはなりませんでしたが、連日の暑さは日常生活にも影響を与えています。