1日60トン前後の玄米を精米し、主に県内の米穀店やスーパーなどに卸している純情米いわてです。

純情米いわては秋のうちに、年間で結んだ取引契約を優先することで、新米が出るまで乗り切ることにしています。
(純情米いわて 営業部 半田部長)
「今年の在庫に関してはもちろん、9月までの新米切り替え時期まである程度販売の計画。あとは各取引先様が使うであろう量、数量であったりその辺ももちろん加味した上で、在庫の方は確保はしております。ただスポット的に話が来るところに関しては大変申し訳ないんですけどもお断りをしてるところもあります」
一方で精米を通して去年産のコメのある特徴を指摘します。

(営業部・半田隆之部長)
「いわゆる削る部分が多い。 要は暑すぎて、皮が厚いって言ったらいいんですか、要は削られる部分が多くてその歩留まりに影響してると」
保管していたコメを精米してみると、思ったほど製品にならない。
産直でのコメ不足の背景にはこんな事情も関係してると考えられます。
(スタジオに下りて、記者とキャスターのやりとり)
(キャスター)「盛岡市内のスーパーの売り場にはコメが潤沢にありましたね?」
(記者)「私が取材したスーパーではコメ不足の実態は見られませんでした。長期
で取引契約を結んだところでは安定的な入荷を確保しているようです。
また価格が上がっても販売量が伸びている背景には、先ほどお伝えした産直
などでの入荷が滞っていることや、1食当たりの単価がパンや麺と比べてコメ
の方が割安だということがあるようです。
岩手県内でも一部でコメ不足の影響が見られますが、新米が出回るまでの
間、私たち消費者も冷静な対応をしたいですね」