宮城県塩釜市にある結婚式場が8月末で75年の歴史に幕を閉じます。店主は、「どんな形であってもまた使ってほしい」と結婚式場でこれまで使われてきた貸衣装を格安で販売しています。
塩釜市南町で75年にわたり結婚式場やスタジオ写真撮影などを手がけてきた「ブライダル・プラザわかば」。

後継者不足を理由に8月末で閉店することになり、今年5月からセールを行っています。
ブライダル・プラザわかば 遊佐真人社長:
「こちらの値段がセール価格になりまして、8月になってからまたこれから50%引きということで(この帯は)5000円というお値段で出しています」

閉店セールでは、レンタル用の振袖やウェディングドレスのほか、子ども用の衣装などが格安で販売されています。8月からは、セール価格をさらに値下げしています。
親子の買い物客 母:
「オランダに普段住んでいまして、夏休みで日本に一時帰国している。娘が日本語補習校に現地で通っているんですけど、そちらの中学校の卒業式に袴を着せたいと思いまして」
娘:
「補習校のみんなとの思い出などがいっぱいあるので、きれいなものを着て、みんなと笑ったり泣いたりして卒業したい。(この日の買い物は)今年の夏休みの思い出にもなりました」

これまでさまざまな人の晴れの日を彩ってきた衣裳。遊佐真人社長はこうした衣裳が一人でも多くの人のもとに届き、新たな形で活用してもらいたいと願います。

ブライダル・プラザわかば 遊佐真人社長:
「着ていただくだけでなくて、着物をリメイクしてお洋服作ったりお人形作ったりとか、それでも構わないと思います。それが生きてくれればということで、お安くお渡しできれば」

この8月いっぱいセール、通販や宅配は行っていません。営業は、月・木を除く午前10時から午後4時です