自宅で手元供養

長年、墓石を製造してきた福岡市の山野石材です。

山野石材 一木浩平さん「こちらが樹木葬の石碑になります。数で言うと圧倒的に樹木葬の方が多い。新しくお墓を建てる方が月に数件だとしたら樹木葬が数十件とか」

一般墓の需要が年々減る中で、3年前に新たに売り出したのが手元で供養できる自宅墓『おくぼ』です。

山野石材 一木浩平さん「コロナ禍で外出ができないというところで、『おくぼ』は問い合わせの件数が増えました。今後、暑さもそうですけど、高齢になるとお墓参りが大変になるので、自宅で供養する手段があることは大事かなと思います」

その『おくぼ』は、高さおよそ9センチの小さな骨壺に分骨した遺骨を納めて、墓石をかぶせるもので、値段は9万円。

『墓じまい』が増える中、『おくぼ』に入らない遺骨を、樹木葬墓地に納骨するプランや海洋散骨とセットになったプランもあります。『おくぼ』の遺骨が管理できなくなった場合も、同じ方法で納骨・散骨してもらえるということです。

山野石材 一木浩平さん「問い合わせの3分の1は『墓じまい』に関すること。そもそもどうやって進めるのかとか、見積もりの依頼とか、問い合わせが非常に増えてきています。親族間の相談やお寺さんとの今までのお付き合いもあるので、丁寧に相談をしながら進めるのが大事です」