近年、広島県東部の海で大量発生し、漁業に影響を与えるミズクラゲを駆除するための「クラゲカッター」を、福山市が県内で初めて導入しました。

県東部の海域でミズクラゲが大量に出現しだしたのは、2022年からだといいます。
こちらがクラゲを裁断するカッターです。底引き網用は、船後方の排水口に取り付けます。県が去年、行った3種類のカッターの検証結果を生かして、最も効果的な形状のものを作ったそうです。
8月1日は、県がクラゲの一斉駆除のため、クラゲカッターを搭載した6つの漁協の16隻が田島沖に集結し活動しました。

底引き網漁が始まりました。水深15メートルほどに投下され、エビやテンジクダイを狙います。
漁師 村上正 さん
「(クラゲが)一番最初に網に入ったら、あと魚が入らない」

最初に網を入れたエリアでは、クラゲは多くありませんでしたが、場所を変えてみると、船上に大量のクラゲが引き上げられました。いよいよ、クラゲカッターの出番です。船にあがったクラゲをカッターへ落とし込み、海へと帰っていきます。

クラゲはどのように切れるのか、本来の用法とは異なりますが、分かりやすい状態で撮影してみました。カッターの刃で裁断され、6分割されました。
広島大学 上真一 名誉教授
「クラゲカッターはクラゲそのものを早急に減らしたい。やっつけたい時にはそれなりの効果をもつものです。ただ親だけを狙っていますから、短期的な処理の方法である」
上名誉教授は、クラゲカッターだけでは大量発生の対策にはならないと指摘します。
広島大学 上真一 名誉教授
「ポリプ(大人になる前の形態)というのは、浮桟橋の下などに隠れている小さなものなんですね。そちらを駆除しない限り、親のクラゲも駆除できない」
クラゲから漁業を守るために…。ことしの取り組みは来年、どのような結果として表れてくるのでしょうか。














