では、もし熱中症になったらどうすればいいのでしょうか。

広島ハートセンター 木村祐之 院長
「熱をどんどん下げる。方法は冷却しかない。頭に冷たい血がいくように、首やわきのまわりの熱を出す。頭が痛くなったら危険。意識がもうろうとすると、意識障害になる。その手前で防ぐのであれば、水を飲んで、汗を出すなどで体温を下げる」

熱中症は、治療の必要性に応じて、3段階に分類されます。頭がガンガンすると危険で、体に熱がこもっているサインです。さらに症状が進むと、▽意識がなくなる、▽全身のけいれん、▽呼びかけに対して返事がおかしいなど、入院するケースもあります。
もし熱中症になったら、▽日陰や涼しい場所に移動して服を脱がす、▽水分・塩分は状況に応じて補給する。意識がもうろうとしている場合、無理には飲ませない。とにかく、「熱を出す」ことが大切です。

また、救急車の利用の判断を迷った場合、看護師などが応じる電話相談窓口、「#7119」も普及しているので活用してください。