17日(午前)雨・風シミュレーション

これはこの通りになるのではなくあくまでイメージの一つですが、熱帯低気圧または台風が北上して17日に関東地方を直撃する結果となっています。

気象庁が週間天気予報の作成にも用いるアンサンブル予報のデータです。アンサンブル予報とは、数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算し、平均やバラツキの程度といった統計的な情報を用いて気象現象の発生を確率的に捉えるものです。気象庁の全球アンサンブル予報では51通りの計算を行っています。

アンサンブル予報の結果では週末に、熱帯低気圧または台風となって西日本または東日本へと接近する可能性を示すデータが多くなっています。

気象庁は週間天気予報の資料の解説の中で、「16⽇頃は、東⽇本太平洋側を中⼼に、熱帯低気圧から変わる台風の動向等によっては警報級の⼤⾬や⼤しけとなるおそれがある。」とした上で、次のような見解を示しています。

・最新のアンサンブル資料(ENS)は、16⽇頃に本州南岸付近に近づく熱帯低気圧から変わる台風は、やや東に予想されるようになった。
・ 16⽇の熱帯低気圧から変わる台風について、GSM(気象庁)とNCEP(アメリカモデル)は東⽇本太平洋側に近づく予想をするが、ECM(ヨーロッパモデル)は三陸沖に進む予想をしている。
・アンサンブル資料には、GSMやNCEPに近いメ ンバーはあるが、ECMに近いメンバーはない。

ではアメリカやヨーロッパの海外予報モデルについてもみていきましょう。