「手書きのカレーレシピをガチャガチャで買う人いる?」


話題の「手書きシリーズ」。豆知識に劣らず人気なのが『お母さんの秘伝カレーレシピ』。ということで、レシピを提供した1人の内田美保さんを取材。内田家の秘伝カレーを教えていただきました。
(内田美保さん)
「うちは娘ばかりなんですよ。ダイエットとか気にするじゃないですか、太っちゃ嫌だとか」
娘のダイエットメニューとして考えたカレーとのこと。今回、特別に作ってもらいました。

まずは野菜を切って、豚肉と一緒に炒めていきます。火を通し、煮込んだらカレールーを入れてと、ここまでは一般的なカレーと同じようです。

すると内田さん、突然キャベツを千切りにしはじめました。
(内田美保さん)
「太い千切りじゃおいしくないの、じゃりじゃりいって」
そして、大量に千切りされたキャベツをカレーに投入。豪快に混ぜ合わせていきます。

これで、たらふく食べても罪悪感がない?内田家特製の「千切りキャベツカレー」が完成です。そのお味は…。
(記者リポート)
「キャベツが本当にカレーになじんでいて、しゃきしゃきで、カレーが絡んでいてすごくおいしいです」

斬新なレシピですが、内田家ではあくまでこれが普通。まさか自分のレシピが話題商品になるとは夢にも思わなかったそうです。
(内田美保さん)
「『こんな手書きのカレーレシピをガチャガチャで買う人いる?』ってさんざん言った。『いいの?うちのカレーレシピで』と。ちょっと楽しんで普段と違うカレーを作ってもらえたら、それもOKかも」

予期せずヒット商品となった「手書きシリーズ」のカプセルトイ。考案した村上さんはすでに次を見据えています。
(「手書きシリーズ」企画者 村上正昭さん)
「僕は『くだらない』ってすごく大好きで、大人が言う『すごく凝って精巧』=『いいもの』ではない場合もある。『くだらないんだけれども、ぎりぎり成立している』みたいなものを(今後も)生み出していけたら」
「くだらない」ようで奥深い。ヒットの秘訣は、にじみ出る人の温かみなのかもしれません。