違法性を問うのは難しいが「より大きな犯罪に巻き込まれるリスクはある」


弁護士はこうした売買が広がる背景に違法性を問うことの難しさがあると指摘する。

 (アトム市川船橋法律事務所 高橋裕樹弁護士)
 「何度も売り買いをして、ビジネスになっているようなケースだと古物営業法違反になったりするんですけど、なかなかそこまでいくケースも少ない。青少年健全育成条例違反などの可能性もあるんですけれども、昔でいう“ブルセラ”の規制の対象は下着・唾液・糞尿なので、さすがにマスクは下着には当たらないだろうと」

 一方で、こうした売買が犯罪の温床になり得るとも話した。

 (高橋裕樹弁護士)
 「対面で売るという話になってしまうと、それをきっかけに何らかの危険な目に遭ったりとか、売春の温床になったりとかはあり得るので、マスクをきっかけに、より危険な行為とか、より大きな犯罪に巻き込まれるリスクはあるんだろうと思います」

 実にカジュアルに取り引きされる使用済みマスク。一刻も早く、規制が必要ではないだろうか。

(2022年8月24日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特命取材班スクープ』より)