被爆者ではなく「精神疾患者」

被爆の影響を否定し、さらに精神疾患とする「被爆体験者」制度。当事者たちは「原爆投下後に降ってきた雨や灰を浴びて体がおかしくなった。自分達も被爆している」と訴え続けています。

2007年には最大550人が、手帳を交付する長崎市・長崎県を相手に裁判を起こしました。しかし、放射能と健康影響の因果関係が証明されないなどの理由ですべて最高裁で敗訴。そのうち44人は再提訴で裁判を続けています。

被爆体験者訴訟の原告団長を務める岩永千代子さんは、9日に行われる総理との面会の席で、体験者が当時大量の灰や黒い雨を浴び、脱毛・鼻血・下痢等の症状が出たことを、体験者自身が描いた絵を示しながら訴える予定です。

第二次全国被爆体験者協議会 岩永千代子会長:
「あー広島と同じだなって多分思うと思うよ。腹の膨れた絵を見て。そこに心を私は動いてくださるという少しの期待がありますね、ある」