旧統一教会関連のイベントへの出席が度々指摘されている山際経済再生担当大臣。「報道を見る限り出席したと考えるのが自然」と独特の言い回しで出席を認めたものの、「覚えていない」とも話しました。

■安倍元総理銃撃事件の検証結果 あの日に何が…

死亡した安倍元総理の都内の自宅では、四十九日の法要が営まれました。昭恵夫人や安倍氏の弟の岸総理補佐官ら身内のみが参列しました。

午後には閣僚らが続々と弔問に訪れたほか、岸田総理も花を届け、安倍元総理を偲びました。


国政選挙の遊説中、元総理が銃撃され死亡するという前代未聞の事件。事実上、事件の責任を取る形で8月25日、警察庁の中村格長官が、辞職する意向を明らかにしました。

警察庁 中村格 長官
「今回の事件を受けて、検証見直しをする中で私ども警察は警護を一から出直そうという覚悟を決めた。このタイミングで人心を一新するというのは、むしろ当然のことではないかと」


また、奈良県警の鬼塚友章本部長も8月30日付で辞職します。

奈良県警 鬼塚友章 本部長
「責任の重さに押しつぶされそうになる毎日でありました。職を辞して責任を取るべきであると」

あの日、事件現場で何があったのか。


検証結果を公表した警察庁は、最大の問題点について「安倍元総理の後方への警戒が不十分で容疑者に街頭演説場所への接近を許したこと」だと認定。「現場の警護」と「事前の警護計画」の両方に問題があったと結論づけました。

特に現場での警護について、当初、後方の警戒にあたっていた警察官の配置が、演説直前にガードレールの外側から内側に変わり、主な警戒の方向が、後から前に変更されたこと。この変更を踏まえて後方の警戒を補強する対応がとられなかったこと。これらが事件に至った一番の原因だと指摘しました。

事件直前には、警察官が通過した自転車や台車に気を配ったこともあり、発砲まで容疑者を把握できなかったとしています。

検証結果を受け警察庁は、都道府県警の警護計画について当面の間は、審査するなど警護の現場への関与を強化する方針を示しました。