■怖さと後ろめたさを感じながらも“手渡し”で売る女性も
さらに、「直接会って手渡しで売る」という女性もいた。取材班はこの女性と会って事情を聞くことに。

ショートヘアーにロングスカートの女性、24歳だという。
ーーおいくらでしたっけ?
使用済みマスクを手渡しで販売する女性(24)
「500円です」
ーー何日前に使ったやつ?
女性
「昨日です」
ーー実はテレビ局の人間でして
女性
「そうなんですか?」
記者だと明かした上で、事情を聞いてみた。
女性
「保育士やってたんですけど、退職しちゃって、その間って感じです」
ーー“つなぎ”みたいなこと?
女性
「“つなぎ”です。ちょっと色々あって、そのあとすぐ仕事をやるはずだったんですけど、なくなっちゃって。要らなくなったものが売れるなら、その方がいいなと」

ーーこれで稼いだお金は何に使う?
女性
「生活費の足しですね。(マスクを売らないと)本当に生活追いつかなくっていう人もいる」
女性は「怖さと後ろめたさを感じている」とも話した。渡された封筒の中にはマスクが1枚。「今回はありがとうございました。またご縁がありましたらよろしくおねがいします」と書かれた手紙も添えられていた。

販売者には中学生もいるという、使用済みマスクの売買。犯罪に巻き込まれる危険性を指摘する声もあがっている。