広島県福山市にあるセルフガソリンスタンドで7月、利用者が自分で持ってきた容器にガソリンを給油中、火災が発生しました。防犯カメラが発生の瞬間をとらえていました。
7月22日、福山市のガソリンスタンドです。客は車の給油口ではない所にノズルを持って行くと、荷台にあった金属製の容器に給油をはじめました。するとすぐに車の荷台から炎が。黒い煙も上がり、あわてて荷台の扉を閉めます。

火はすぐにおさまり、車やガソリンスタンドへの延焼はありませんでしたが、一歩間違えば大惨事となるところでした。ガソリンは引火点が低く、可燃性の蒸気が大量に発生します。今回は静電気が発生し蒸気に引火したものとみられています。
ガソリンスタンドで客が持参した容器に自らセルフで給油することは、消防法で禁止されています。福山地区消防組合は、この客に対して指導を行うとともに、ガソリンスタンドの従業員に対しても、監視を怠った危険物取扱者の責務違反があったとして県に報告をしたということです。
福山地区消防組合は管内のガソリンスタンドに対策の徹底を求めるとともに、ガソリンスタンドの利用客にも、「ルールを守って利用して欲しい」と呼びかけています。