15年ぶりの夏の甲子園出場に湧きたつ長野日大高校。
野球部を盛り立てようと準備を進める周辺を取材しました。
生徒などおよそ500人が集まり、1日に開かれた野球部の壮行会。
松橋監督:
「アルプススタンドをどうぞ埋めつくしていただいて、日本一のアルプススタンドにしていただけたら」
1、2年生の野球部員がエールをリード。
その傍らで大きな旗を支え続けたのが、1年生の塩入叶翔(しおいりかなと)さん、ただひとりの応援団員です。
3日。
「おつかれ、(話は)聞いてるから」
学校に応援団のOBの姿が。
長野日大高校の甲子園出場が決まり、応援団のOBたちが現役ただ一人の団員、塩入叶翔(しおいりかなと)さんを支えようと集まりました。

一緒にアルプススタンドで応援するためです。
塩入さん(1年):
「とりあえず最低限のことは覚えたいなって思っています」
OB牧 拓輝さん:
「本人がやりたいという意思を見せてくれたので、踊りを最低限覚えてもらって、応援団の意志も継いでもらえれば」
まずは「必修」の「パラダイス銀河」。
得点をあげた時にスタンドを盛り上げる応援です。
高校時代、毎日先輩や仲間と練習を重ねたOBたち。
かたや塩入さんは4月の入部以来、動画を見るなどして、ひとりで練習するしかありませんでした。
今年春に卒業した、兄の煌生(こうき)さんも元応援団。
煌生さんの学年も、ほかに団員はおらず、兄弟でたすきをつないだ形です。
煌生さん:
「長年続いてきた伝統がとぎれることがなくて本当によかった」
「私も応援団の先輩を見て入りたいと思ったので、そういう活動ができていたならうれしいと思います」