モンスーンジャイア(渦)が出現 渦の中では過去に台風が頻発も

日本の南に海上には複数の熱帯低気圧がありますが、現在、東シナ海から日本の南海上は全体的に気圧が低い低圧部となっています。これはモンスーンジャイア(モンスーン渦)と呼ばれ、この大きな渦では熱帯低気圧や台風がよく発生することが知られています。

アメリカ気象学会による気象用語集やモンスーン渦についての論文(Lander(1994))では、モンスーンジャイアの特徴として以下のものを挙げています。
・同心円状の閉じた等圧線の直径が約2500km
・2週間程度の寿命を持つ
・低圧部の南から東の縁に雲バンドを伴う。
・低圧部の東縁で小型の台風が次々と発生
・低圧部の中心で大型の台風が1つ発生する

2016年に発生した台風5~7号や台風9~11号もモンスーンジャイアが続いていた期間に発生しています。

この渦は一度出現すると一般的に2週間程度の寿命があるとされています。この先はしばらく低圧部となって、さらに別の熱帯低気圧が出現する可能性もあります。

それでは海外の予報機関のこれからの予想も見ていきましょう。