加害生徒側から届いた手紙 その内容に遺族「“自分は巻き込まれただけ”みたいな感じ」

 そんな中、報告書で加害生徒とされた本人とその両親から遺族宛てに1通の手紙が届いた。

 【加害生徒の両親の手紙より】
 「大変申し訳ございませんでした。息子が全く関係ないとは本人も私たちも思っておりません」

 しかし、Aさんの母親が手紙を読み進めると、自分は加害者ではなくいじめとは無関係と考えているのではないかと感じる部分があったという。
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 【加害生徒の両親の手紙より】
 「息子が陰口を言ってしまったこと、(Aさんを)避けてしまったこと、そして何もできなかったことを息子共々深くお詫び申し上げます。直接止めることが難しくても、担任の先生や他の先生に言うことができたと思います」
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 【加害生徒の手紙より】
 「言葉の使い方がよくなかったと反省しています。(Aさんが)周りからされていたことは、ひどいなと思っていました。しかし、受験期で、内申書のことが気になり関わりたくないとの思いから、何もできませんでした」

 (Aさんの母親)「自分も(第三者委に加害者と)認定されたのに、“自分は巻き込まれただけ”みたいな感じに捉えられる、私たちにしたら。『ひどいことをされているのを知りながら何もできなかった』って、いやいやあなたもひどいことしてますからって」

 Aさんが亡くなってから2年間、一度も謝罪に来なかった加害生徒側からこうした手紙が届いたことに、Aさんの母親は不信感を募らせている。

 (Aさんの母親)「これだけ間が空いて謝罪するというのは、『一応謝っとこうか』と。そんな謝罪だったらいりませんし、本当に悪いと思っているんやったら、もっともっと早くに来るはずですからね、自宅に」

 「本当に責任を感じているのか?」裁判で加害生徒から直接話を聞きたいと思うようになった。