新潟県内の最低賃金を話し合う審議会が5日開かれ、過去最大の上げ幅となる54円引き上げ、時給985円とするべきとしました。
県内の最低賃金改定について話し合う審議会が5日、議論の結果を新潟労働局に答申しました。

現在、県内の最低賃金は時給931円となっていますが54円引き上げ、985円が妥当としました。過去最大の上げ幅です。

最低賃金を巡っては厚労省の審議会が先月、物価高などを理由に全国平均の時給を過去最大の50円引き上げ、1054円とする目安を決めていましたが、その引き上げより4円高い54円という答申となりました。

その理由について審議会の長谷川雪子 会長は県内企業の賃上げ上昇率が全国より高いとした上で…
【新潟地方最低賃金審議会 長谷川雪子 会長】「(新潟は)食料・ガソリンの支出割合が高い。どちらも物価上昇率が高い品目です。その結果、全国より数値的に上回る結果が出て、労働者の生活を守るためにもう少し賃金は上乗せした方がいいだろうということで」

54円の引き上げは使用者側が全員反対したものの、賛成多数で可決されたということです。

答申通り引き上げられれば県内での上げ幅は4年連続の引き上げで、上げ幅は過去最大となります。

今後、異議申し立てなどを受け付け早ければ10月1日から新たな最低賃金が適用される見通しです。














