綺麗な外見とは裏腹に「獰猛」なんです!

(大野さん)
「ハンミョウはオサムシ科に属し、成虫も幼虫も『獰猛なハンター』です。オサムシ科では、カタツムリを襲うマイマイカブリという虫が有名ですが、そのほかにも肉食の虫が多くいます」
「ハンミョウも、成虫はギョロっとした大きな目と大きなキバを持っていて、目の前を通る自分よりも大きなミミズや毛虫なども襲います。幼虫は地面に丸くて細長い穴を掘って、近くを通りかかった虫にかみつき巣穴に引きずり込んで獲物を狩ります」
「通りかかった生き物は何が起こったかわからないくらいのスピードで、一瞬で巣穴に引き込まれ、ねじ切られて体液を吸われてしまいます!」
「ところで、この幼虫、通りかかったものには何でもかみつきます。だから細長いニラを巣穴に近づけるとニラにかみついてきます」
「そのままゆっくり持ち上げると釣れてしまいます。だから『ニラムシ』とも呼ばれます。別に、ニラでなくても細い葉っぱやタコ糸でも釣れます」

ハンミョウに出会いやすいのは、朝か夕方。興味のある方は、探してみてください。