クリっとした眼と、鮮やかなピンク色、縞模様が目を引き観賞魚としても人気のミノカサゴ…。これまでみかけることのなかったミノカサゴが、いま、富山湾で頻繁に確認されています。見た目が美しい反面、背ビレのトゲに強烈な毒をもっていて、刺されると救急車を呼ぶ事態にもなるといいます。海水浴場で見つけても、近寄るには “危険すぎる魚” なのです。
ミノカサゴは九州や四国など暖かい海域でみられる魚で、これまでは富山湾では、あまり見られない比較的珍しい魚でしたが、いま、頻繁に確認されるようになっています。
富山湾で繁殖しているとも考えられていて、魚津水族館の飼育員は、海水浴シーズンを迎えてこの魚に注意するよう呼びかけています。

ミノカサゴについて教えてくれたのは、現存する日本最古の水族館としても知られる「魚津水族館」でミノカサゴの飼育研究を担当している木村知晴さんです。

魚津水族館 飼育研究係・木村知晴さん
「ミノカサゴは、ちょっと暖かい海でよくみられるカサゴの仲間になります。大きさは大きくなると30センチくらいになる魚です。特徴としてはヒレが非常に大きい。特に胸ビレが大きく広がるのが特徴的です」

薄ピンク色をしたきれいな色合いと胸ビレを大きく広げながら、ゆっくりと優雅に泳ぐことから、水族館ではとても人気があるミノカサゴ。
しかし、見た目の反面、非常に危険な一面も…。