“いないはず”なのに…富山湾でも繁殖か?
木村さん「こちらも魚津の海で確認したミノカサゴで、ちょっと成長した10センチくらい…、まだ子どものミノカサゴですね。幼魚とくらべるとちょっと色が濃くなったかなと思います。このように岩の表面にくっついていることもよくありますね。ふらふらと泳いでいることもあるんですけど、岩の上に乗って休んでいるときもたまにあります」

こうしたミノカサゴの幼魚が、浅瀬から水深25メートルくらいまでの深さまで潜る調査のなかで見つかるといいます。さらに…。
木村さん「こちらの写真は水族館で展示しているのと同じくらいの20センチくらいに成長した大人のミノカサゴですね。2021年の夏に魚津の海岸で潜った時に確認した魚ですね。砂地と岩がある場所のちょうど中間地点くらいのところを単独で泳いでいました。今まであんまりこのような大きな個体を見かけることは少なかったので、徐々にやっぱり増えているのかなと感じます」

比較的、浅い海に生息し岩場などを好むというミノカサゴ。富山湾では、これまでは、あまり見られない魚でしたが、最近では色々な大きさの個体が確認されています。

木村さん「海水浴場でも確認される可能性はあると思います。もし、このような魚をみかけても絶対に触らないように注意が必要だと思います。幼魚でも毒は強い毒はありますので、大きい小さいにかかわらず、こういう姿のカワイイお魚を見つけても、絶対に手は出さないようにしていただきたい」
富山湾の近海で繁殖している可能性もあるといいうミノカサゴ…。

海水浴シーズンで富山湾で見つかるかもしれないミノカサゴ…。

ついうっかり刺されると救急車を呼ぶ事態にもなる “危険な魚” 富山湾近海でも繁殖し増えている可能性もあり、見つけても触ったりしないよう注意が必要です。

釣りや海水浴など海のレジャーの際には見つけても絶対に触らないように気をつけたいですね。