一方、マイナス面として懸念されるのが…

(中国銀行岡山東ローンセンター 高橋信行センター長)
「住宅ローンの金利が将来どうなるかのお問い合わせが増えてきた。上がるんだったらどれくらい上がりそうなのかというお問い合わせがある」

住宅ローンの増額です。ローンには利子が変わらない「固定型」と金利が低く約7割の人が借りている「変動型」があります。

このうち「変動型」の金利が全国的には0.15%程度上がるとみられています。中国銀行では金利をあげるかどうかは検討中ということですが仮に0.15%上がるとすれば3000万円を40年ローンで組んだ場合、月々2000円返済額が増える計算になります。

(中国銀行岡山東ローンセンター 高橋信行センター長)
「(変動型の金利が上がれば)少し二の足を踏まれる方、検討を慎重にされる方が増えてくる可能性はある」

結局、生活は楽になるのかならないのか、様々な要素はあるものの、専門家は全体として利上げによる物価高の抑制で景気はよくなるとみています。

(岡山経済研究所 吉田一成さん)
「結論だけ申し上げると、(景気は)よくなる。物価高を今一番押し上げているものは今円安で物価高を誘導していると。この円安が是正されていくということは物価高が落ち着いてくると。特に輸入に日本は頼っている部分がありますので、円安で恩恵を受ける方が大きくなる。生活は楽になってくる方向になる考えられると思います」

ただ、懸念もあります。

(岡山経済研究所 吉田一成さん)
「きょうの株価が暴落していることがあると思うんですけど、アメリカの経済が弱くなっているという意見も出ています。急速な円高になるとそこにはまた弊害も出てくるのでは。デフレに戻ってしまう懸念もある」