放置すると日常生活にも支障をきたすという“スマホ顎関節症”が今、急増しています。兆候は?予防策は?簡単にできるセルフチェックもご紹介。

■重症化するとアゴの手術が必要『顎関節症』とは?

そもそも、顎関節症とはどういうものなのでしょうか?

【顎関節症とは?】
▼大きく口を開けるとアゴが痛む
▼アゴを動かすと関節から音が鳴る
▼かたい物や大きな物が噛めない


推定患者数は1900万人ーー。症状を放置してしまうと“偏頭痛が多発”“食事が困難”など、日常生活に支障をきたし、さらに重症化すると、アゴの骨を削る手術が必要になるということなんです。

■スマホとの関係は・・・使用時の“姿勢”が原因

顎関節症とスマートフォンの関係は『スマホを使うときの姿勢』です。
スマホを使うとき、ついつい前かがみ・猫背になってしまうという人も多いのではないでしょうか?

幸町歯科口腔外科医院の宮本日出院長によりますと『猫背になると、下アゴが重力で前の方にずれ、アゴの関節に負担がかかってしまう。それによってスマホ顎関節症になってしまう』ということなんです。

リモートワークでスマートフォンの使用時間が長くなったことで、患者数がコロナ前の3倍に増えているという“スマホ顎関節症”。アゴの関節の症状が3日以上続いたら、歯科医院を受診した方がいいということです。

■あなたは大丈夫?“スマホ顎関節症”セルフチェック

簡単に行える【スマホ顎関節症】のセルフチェックをご紹介します。

【“スマホ顎関節症”セルフチェック】

<その(1)>
・ペンを1本用意。鏡の前に立ち、ペンを縦に口・鼻に当てる
→口が左右に対称に開けば問題なし 口が歪んでいたら異常あり

<その(2)>
・口を開け、指を縦にそろえて入る本数でチェック
→指が3本・・・正常
→指が2本・・・顎関節症“予備軍”?
→指が1本・・・他の重い病気の可能性もあり 歯科医院を受診!

■30分ごとにストレッチ!簡単予防法

スマートフォンを長時間使う場合は、30分ごとに『上を向きながら肩甲骨を寄せてストレッチ』。そして、口を開いて指が3本入るかセルフチェックしてみてください。

(「ひるおび」2022年8月24日放送より)