◆1軍の初舞台は「人生を変えた聖地」
背水の陣で挑んだ今シーズンは、2軍で29試合に登板して防御率0.90。11試合連続無失点を記録していた中で、7月24日に1年ぶりの支配下復帰を果たした。26日から1軍に合流すると、30日の阪神戦で、ついに1軍初登板を果たした。
ようやくたどり着いたプロ野球選手のスタートライン、舞台となったのは10年前に伊藤の野球人生を大きく変えた阪神甲子園球場だ。「ちょうど10年という区切りでもあったので感慨深いものがあった」と振り返るように、特別な思いが詰まった初登板は、1回無安打無失点と堂々のデビューを果たした。
◆「みんなに希望を与えられるような活躍を」
「21世紀枠で甲子園に出られたから、大学・社会人まで野球を続けることができたし、レベルアップすることができた。21世紀枠はいろんな環境の人たちに『希望を与える枠』だと思う。(自分の母校は)なかなか上で野球を続ける人がいない学校ではあるが、みんなに希望を与えられるような活躍をこれからできればいいなと思う。」
聖地での初登板から再び始まった伊藤の野球人生は、様々な環境下で野球に打ち込む全国の球児たちにとって1つの希望になっていく。(取材と文:MBSスポーツ局 林新太郎)
伊藤 優輔(いとう ゆうすけ)
東京都出身
1997年1月14日生(27歳)
小山台高-中央大-三菱パワーー巨人
2020年ドラフト4位入団














