「同じグラウンドだけど、高校のときとはまた違う雰囲気があった」聖地・甲子園でのプロ初登板を、伊藤優輔は落ち着いた様子で振り返った。
ちょうど10年前の2014年春、伊藤は都立の進学校、小山台のエースとして21世紀枠で選抜高校野球に出場した。しかし「一瞬で終わったような感じだった」と振り返るように、1回戦の履正社戦に先発した伊藤は8回を投げて11失点を喫し、早々と聖地を去った。
結局、高校3年間で甲子園出場はその1度きりに終わったが、「甲子園に出ていなかったら大学で野球をやっていなかったかもしれないし、分岐点になった」と、聖地での経験が野球人生を大きく変えたと話す。
