男子柔道81キロ級・永瀬貴規選手が金メダルを獲得。2連覇を達成しました。永瀬選手の強さは、どのように生まれたのでしょうか?
永瀬貴規選手 金メダル 柔道男子81キロ級で史上初の連覇
良原安美キャスター:
メダルラッシュが続いています。柔道男子81キロ級で永瀬貴規選手が連覇を果たしました。

永瀬選手の過去の成績を見てみると、2016年のリオオリンピックで銅、東京オリンピックで金、そして今回のパリでも金と、3大会連続のメダル獲得となります。
この男子81キロ級は、柔道選手の平均体重と言われていて、競技人口が多く激戦区のため、日本人選手がなかなか勝てない厳しい階級と言われているそうです。
2016年のリオオリンピック以前の成績を見てみますと、2000年のシドニーオリンピックで瀧本誠選手が金メダルを取って以降、16年間メダル獲得がありませんでした。やはり81キロ級は厳しい環境なのですか?

柔道家 野村忠宏さん:
軽量級のスピードや重量級に近いパワーが求められます。スタミナも含めて総合力が高いレベルでなければ勝つことが難しい超激戦区です。
ホラン千秋キャスター:
81キロ級で勝ち続けている永瀬選手の凄さは、どこにあるのでしょうか。
野村忠宏さん:
体の強さ、そして何よりも技術力の高さですね。勢いだけで勝ち続けられるような階級ではありません。
井上貴博キャスター:
素人目で恐縮ですが、試合を拝見したら世界選手権を3連覇している相手も何もできないくらいの動きでした。だから全く見ていて心配がなく、揺るぎない印象を受けました。
野村忠宏さん:
外国人選手にも負けない高身長で、手足も長く、体幹もものすごく強いです。鍛えられた足腰もあり、パワーでも全く負けません。
弁護士 萩谷麻衣子さん:
相手の選手と組みに行くとき、すごく姿勢良く近寄っていく堂々とした姿に自信を感じました。
野村忠宏さん:
実力もそうですが、日頃の厳しい稽古の賜物です。年齢がそこまで若くないので、どうしても練習も量より質にシフトしていくのですが、永瀬選手は未だに誰よりも練習する“練習の虫”です。日ごろから鍛えたものが自信に繋がっていると思います。