新型コロナの感染者の拡大が続く中、山梨県内の医療機関や消防が県民向けに緊急会見を行いました。
「全力を尽くしてもいつもの医療が提供できない」と危機感を強めています。

新型コロナ重点医療機関連絡協議会 森口武史会長:
患者の数に圧倒されて元々脆弱だったところを、とどめが刺されてしまいそうな瀬戸際にあります。

新型コロナ対策の重点医療機関や消防は23日、県と共同の緊急会見を行い、「感染者の増加で通常の手術の延期や救急車の受け入れができない状況が多発している」と訴えました。

なかには33の医療機関に受け入れを断られ、救急車が出発まで3時間20分以上かかるケースもあったということです。

このため感染の可能性がある場合や軽症の場合、救急車を呼ぶ前にかかりつけ医や県の受診相談センターの指示を仰ぐように呼びかけています。

新型コロナ重点医療機関連絡協議会 森口武史会長:
救急車を呼びたくなる、夜間救急外来に行きたくなる気持ちがわかるようなひどい自覚症状に悩まされるという人も多いです。その人達を救急外来から遠ざけるようなことは非常なことだが、今そういうことをせざるを得ない状況。

新型コロナは軽症であっても強いのどの痛みや高熱があり、後遺症が残ることもあるためマスク着用など基本的な対策を今一度徹底するよう呼びかけています。

また長崎知事は会見で8月29日から夜間の市販解熱剤の配送を始めると明らかにしました。

受診・相談センターに連絡した発熱者が店頭で市販解熱剤を購入するのが困難な場合、24時間営業のドラッグストアから業者が自宅などに配送することになっています。