金メダルを獲得したフェンシング・男子エペ個人の加納虹輝選手。フェンシング個人種目では日本勢初となる金メダルとなります。

フェンシング 加納虹輝 身長差を覆し金メダル獲得

齋藤慎太郎キャスター:
パリオリンピック™のフェンシング男子エペ個人で金メダルを獲得した加納虹輝選手(26歳)。小学6年生のときに『2008年北京オリンピック』で銀メダルを獲得した太田雄貴選手の試合を見てフェンシングを始めたそうです。

今回決勝で戦った相手は地元フランスの英雄、ヤニク・ボレル選手です。ボレル選手は世界ランキング4位、加納選手は同3位なのですが、加納選手にとっては完全アウェーとなる試合で見事金メダルを獲得しました。

井上貴博キャスター:
加納選手とボレル選手の身長差は20センチ以上あるそうですが、身長の低い加納選手の方が不利になることはありますか?

ロンドン五輪 銀メダリスト 三宅 諒さん:
フェンシングの中でもエペはリーチの長さが重要になります。エペは先に突いた方が勝ちなので、腕が長ければ当然相手に突きやすくなるからです。加納選手はまず身長の低さを克服するところからスタートする戦いになります。

ホラン千秋キャスター:
身体的特徴でいえば、ボレル選手の方が圧倒的に有利だったということですね。

ロンドン五輪 銀メダリスト 三宅 諒さん:
海外選手は身長のことを考えずに試合ができるので、加納選手も相当苦労されたのかなと思います。

強さの秘密はスピード「審判もいつ突いたかわからない」

ホランキャスター:
加納選手の強みはどこにあるのでしょうか。

ロンドン五輪 銀メダリスト 三宅 諒さん:
特出するのは“二の矢”の早さです。1回目の突きを失敗しても次の矢を素早く突くスピードが早い。バスケットボールに例えると、シュートしたボールが外れて跳ね返ったボールをすぐにキャッチしてゴールするようなイメージです。加納選手はスピードがとても早く、審判もいつ突いたのかわからないという場面もありました。