こちらは、村の山間部にある羽根沢温泉。

温泉街の裏山にある砂防ダムを越えて大量の土砂が地区中に流れ込んできました。

創業およそ60年の旅館、紅葉館です。大雨で一階フロアが泥水に浸かったことで漏電し、一階は今も停電が続いています。

羽根沢温泉 紅葉館 元木洋典 専務「壁が決壊したわけではないが、非常扉の下のパネルが押されて(入ってきた)。下半身はもっと下にあるので1メートル60~70センチくらいの堆積」

1階北側の外壁には、流れ込んできた土砂が溜まり、1メートル60センチほどの高さまで積み上がっています。
松浦亜実 記者「こちらの紅葉館では、源泉を地上で汲み上げて5階の浴場へ送っていましたが、現在はポンプや温泉を貯めるタンクが土の中に埋まっていて、状態が確認できない困難な状況が続いているということです」

羽根沢温泉にある3つの温泉旅館で、土砂の被害を受けたのは紅葉館のみ。
ほかの2件旅館に被害はないものの断水しているため、営業再開のめどは立っていません。

地元の住民が駆けつけ、泥に浸かった物の撤去が行われていました。
羽根沢温泉 紅葉館 元木洋典 専務「羽根沢温泉がここで途絶えるわけではないので、全国から鮭川の羽根沢温泉に来ていただければいいのかな」

今も山からの雨水が温泉街一体に流れ込んでいて、砂防ダムの近くには、土砂の塊が残っているといいます。

現場では、予断を許さない状況が続いています。














