海外では「日本は金13個」と予想…日本では…
上々といえば、日本選手団の仕上がり具合はどうなのか…。
2021年の東京五輪では、史上最多27個の金メダルを獲得したチーム・JAPAN。
街では、そのままの勢いで「金メダル30個」を期待する声が多く聞かれました。
しかし、アメリカの大手データ会社『グレースノート』の予想では、東京五輪を大幅に下回る「金メダル13個」とかなりシビア。
連覇を狙う女子柔道の阿部詩選手ですら「銀」という厳しい評価です。
ならば、日本のスポーツメディアはどうなのか?
『スポーツニッポン』が25日に発表した金メダル予想は「16個」。
こちらも結構厳しい予想となっていますがその理由は?
夏冬合わせてオリンピックを5大会現地取材したベテラン記者、首藤昌史部長に聞いてみました。
『スポーツニッポン新聞社』首藤部長:
「自国開催の後の五輪は必ず揺り戻しがある」
【揺り戻し】とは、ある方向へ大きく動いたものが、また元の方向へ戻ること。

確かに、
▼1964年東京:金16個⇒1968年メキシコシティ:11個
▼1998年長野:金5個⇒2002年ソルトレークシティ:0個
特に長野の後の“揺り戻し”は大きく、金は1つも取れませんでした。
それでも、“パリならではの追い風”もあるといいます!

『スポーツニッポン新聞社』首藤部長:
「東京五輪に向けての強化が進んでいた中で、今回は3年後の開催。東京で花を開かせたかったけれど間に合わなかった、でも伸びしろがあってパリに向けて実力が上がってきた競技や選手がいる。男子バレーは特に良い例」
「海外開催の五輪では最多に」との予想も
一方、「パリ五輪での金メダルは、海外で行われた五輪では最多になる!」と予想しているのは、『日刊スポーツ』。
26日発表された金メダル予想は、スポニチを5個上回る「21個」です。

記者歴20年以上、東京五輪では取材キャップも担当した益田一弘デスクが「自信がある」と話す「金21個」のメダル予想。その理由は…
『日刊スポーツ』益田デスク:
「日本では伝統的に五輪で『御四家』と言われる種目がメダルを取ってきた。体操・柔道・レスリング・競泳。この4種目がしっかりメダルを取って、さらにアーバンスポーツで多くの金メダルを取る。現場の記者を含めてのガチ予想です」
アーバンスポーツとは、東京五輪から採用されたスケートボード、スポーツクライミング、そして、今回からの新種目ブレイキン。ここで金メダル量産が期待できるといいます。
はたして結果はどうなるのか?
(THE TIME, 2024年7月26日放送より)