テロと断定せず「組織的な犯罪」として捜査 放火現場のひとつは人気の少ない場所

施設の一部が放火された現場から報告です。

私はパリから北に150キロほどのクロワジーユという街にきています。あたりは街灯もなく、車もほとんど通らない人気の少ない場所です。

フランス国鉄によりますと、放火されたのは信号などの安全装置につながるケーブルで、現在も復旧作業が行われています。(日本時間、7月27日午前0時ごろ)

現地メディアによりますと、3か所の犯行は午前1時から午前5時半の間に行われたとみられ、すべての場所が線路が分岐する場所の近くであることから、被害の拡大を狙った可能性があります。

また、国鉄はフランス中部の路線で妨害行為を阻止したとしていますが、その場所では、メンテナンス作業にあたっていた作業員が現場から車に乗って立ち去る複数の不審人物を目撃したという情報もあります。

フランスの検察当局はテロとは断定せずに、「組織的な犯罪」として捜査を進めています。