「お前のためだ」が招く支配

「お前のためだ」
「お前が可愛いから、こういうことをしているんだ」

親から掛けられ続ける言葉により、被害者は心理的な支配下に置かれてしまい、性的な接触を「嫌だ」と感じるものの、次第に逆らうことができなくなる。

「抵抗すると怒られるかも」「誰にも言わない方が…」陥る「自己犠牲」

「抵抗すると父親に怒られるかもしれない」
「両親が離婚をするかもしれない」
「自分の行動が、家庭の恥になってしまうかもしれない」
「それならば、誰にも言わない方が良いのかもしれない…」

被害者は、日常生活で過ごす時間の大半を占める家庭という環境の中で、疑問を抱く能力や、客観的な思考や視点を、ゆっくりと失っていく。