「お父さんとは何回かした」「目の前が真っ暗に」
5月7日の裁判では、証拠調べが行われた。傍聴人はまばらで、報道機関の記者もほとんどいない。黒っぽい上着に猫背姿の被告が、3人の刑務官に付き添われて入廷する。
検察官が、証拠の内容を読み上げる。
まずは、被害者の証言が提出される。
「お父さんとは何回かした」
「一番最近は去年(=2023年)12月だった」
続いて、被告の現在の妻の証言が読み上げられた。
「娘の上に乗って腰を振っていたのを目撃した」
「去年(=2023年)12月、被害者となった娘と一緒に入浴した際、体を見て異変に気付き『もしかして』と思ったが、流石にそれはないと信じないようにした」
「その後、妊娠の事実を知り『相手は誰? もしかして私が知ったら困る人?』と聞いた際、娘がうなずき目の前が真っ暗になった」