とってある作品をすべて含めて、この作品…
樹吹さんが生まれ育ったのは、高岡市伏木地区にある「要願寺」です。元日の能登半島地震の影響で寺は液状化で最大11センチ傾き、住居としては使えなくなりました。

母・多恵子さん「1月1日に避難してずっと帰ってなかったら、ここのうちに帰りたいというもので、1回だけ1晩泊ったんです、ここに。それからはもう泊まるとは言いませんでしたね、気持ち悪かったんだと思います」
父・史樹さん「伏木は地震で傾いたって、ずっと自分で自分に言い聞かせるように言ってました」

被災後、お寺を整理していたところ、小学4年生から書き溜めた大量のノートが見つかり、障がいのある人の作品を集めた美術展で展示されることになりました。

アート・ディレクター・土居彩子さん「小さい頃からずっと見守ってきたそのご家族のまなざしっていうのが、これをもうすでに小学校の頃からとっといてあるとか、そういうことにも全部表れていて、そういうのまるっと全部含めてこの作品だなと思いますね」