アートであってもなくても、電卓叩き…

富山市中央通りにある美術館ギャルリ・ミレーで開かれている「ぶりゅっととやま!みられ展」。

県内の障がいのある作家13人の自由な発想で作られた個性豊かな作品が展示されています。樹吹さんのこだわりのルーティンも「アート」にー。選び抜かれたノート7点が「作品」として展示されました。

林樹吹さん「こんにちは」

ノートに書かれているのは計算だけではありません。体重や全国各地の気温など、さまざまな数字へのこだわりが詰まっています。

数字の上にどんどん数字を重ねて真っ黒になったページも…。

林樹吹さん「体重何キロって書いた、書いた、書きました」

Q自分の作品見てどうですか?
林樹吹さん「かっこいいです」

母・多恵子さん「ゴミじゃないんだ、大事な表現なんだなっていう風にこっちの意識はすごく変わりました」

父・史樹さん「彼が今までやってきたことを今日もやってるっていうのを見て、なんか愛おしいっていうと言いすぎかもしれないですけど。そういう意味では見方が変わったかもしれないですね」「まあ、私たちより彼の方が生活きちっとしてるんですよ」

母・多恵子さん「そうなんです、早いんです」

「アート」であっても、なくても、樹吹さんはきょうも変わらず電卓を叩き、数字を書き続けています。

林樹吹さんの数字だらけの不思議なノートは、7月30日までギャルリ・ミレーの美術展で展示されています。