ウクライナで占領地域の「ロシア化」を推し進めるロシアへの抵抗運動が広がりつつあります。「黄色いリボン」をシンボルとしたこの運動。JNNはメンバーに接触し、その狙いを聞きました。



ウクライナ中部クリヴィー・リフの人道支援センター。ここには、ロシア支配下のヘルソン州から逃れてきた人が多く訪れます。

皆、ロシアによる支配地域の「ロシア化」徹底への懸念を訴えます。


ヘルソン州からの避難民
「会社を登録する場合、ロシアのパスポートが必要です」
「ロシアが新設した学校に通わせないと親権を取り上げ、子どもをロシアに送ると言われました」

今後、ヘルソンなど支配地域で住民投票を行い、ウクライナの領土の切り取りをはかるとみられているロシア。しかし、これに抵抗する人達がいます。

『ヘルソンはウクライナだ』


ネットに投稿されたたくさんの写真や動画。壁や柱に黄色いリボンが描かれていたり、木に青と黄色のリボンが結ばれていたり…。

この「黄色いリボン運動」、誰が何のためにやっているのか。音声だけ、しかも声を変えるという条件で中心メンバーが取材に応じました。


「黄色いリボン運動」メンバー
「ロシアに占領された地域の人々に希望を与え、平和的な抵抗の方法を示すために始めました。新たにオープンしたロシアの銀行の壁や、ロシアの軍用車両に描いたり、ビラを貼ったりしています。(Q.かなり危険では…)まあそうですね。でも経験を積んで勇気がわいているので」

ヘルソン州で数人で始めた運動がネット上で広がりをみせ、今では他のロシア支配地域にも拡大しています。

『ベルジャンシクはウクライナだ』『住民投票反対』『ドネツクはウクライナだ』

黄色いリボン運動のメンバーが行っていることは、こうしたアピールだけではありません。

ヘルソン州ではウクライナ側がロシアを押し戻していると伝えられていて、運動のメンバーはロシア軍が拠点にしている場所の位置をウクライナ軍に通報しているといいます。

「黄色いリボン運動」メンバー
「ヘルソンの人達は砲撃があると嬉しいんですよ。私たちの軍がすぐそこまで来ている証拠だから、それでとても勇気づけられるんです」



戦況もあってか、ヘルソン州ではまだ住民投票の準備が進んでいるようには見えないというものの、「もし行われたらどうするのか」と尋ねると。

「黄色いリボン運動」メンバー
「もちろん投票には行きません。出来るだけ多くの投票用紙を使えなくしてやります」



メンバーは「これは自分たちの仕事だと思っている」として当面、ヘルソンでの抵抗運動を続ける、と話しました。