検査は6000円、治療薬は3万円のものも
福島県内の新型コロナ感染者は、5週連続で増加しています。去年のピークが9月3日までの1週間で県内1医療機関あたりの感染者数は27.62人でした。去年ほどではないものの、緩やかな増加傾向が続いていて、第11波の入口に近づいていることがわかります。

こうした中、去年と大きく違う点が、新型コロナの診察や治療に係るお金です。新型コロナが5類に移行したことで、これまで無料だったPCR検査やワクチン接種費用などの公費負担がなくなりました。
現在、PCR検査は3割負担でおよそ6000円。ワクチン接種は、重症化リスクの高い高齢者などは、自治体から補助が出るため、自己負担はおよそ7000円。それ以外の方は自費でおよそ1万5000円となります。

さらに、大きな負担となっているのが、コロナの治療薬です。現在、国内ではこちらのゾコーバ、ラゲブリオ、パキロビッドの3種類が主に処方されていますが、一番安いゾコーバでも、3割負担で1万5000円ほどかかります。高齢者などの重症化の恐れのある人には必要な治療薬ですが、この値段を聞くと、断る方も出てくるかもしれません。

新型コロナが5類に移行しても、ウイルスそのものは変わりません。自己負担が大きくなっている今だからからこそ、マスク着用や手洗い・うがいなど基本的な感染症対策をしっかりしていきましょう。