パリオリンピック™でも期待…“兄妹同日金メダル”
さらに、阿部一二三選手・詩選手の兄妹伝説も記憶に新しいところ。
2021年の東京五輪で、まず妹の詩選手(当時21歳)が52kg級で日本初の金メダル!
強豪フランスのブシャール選手を破った瞬間、何度も何度も拳を畳に叩きつける姿は、多くの人の記憶に残る名場面。
その直後、男子66kg級決勝の畳に上がったのが、兄の一二三選手(当時23歳)でした。
ジョージアの選手から大外刈りで技ありを奪い、そのまま死守!
実況:
「やっぱり、お兄ちゃんも強かった!」
史上初の“兄妹同日金メダル”が誕生した瞬間でした。
『柔道マガジン』発行人 永瀬義規さん:
「柔道というのは今、漢字の柔道ではなくて、世界の“JUDO”になった。
日本の選手とはいえ、本当に勝っていけるのか。その日本の柔道の強さを今象徴して表しているのが、阿部兄妹」
パリオリンピック™でも同じ28日に試合がある阿部兄妹。
今回は兄の一二三選手が先で詩選手が後とのことで…
「順番が大きな影響があるのかないのか、その点も面白い注目ポイント」と話します。
パリ五輪は「蟻地獄の寝技」で金メダルを狙う
パリ五輪「柔道」の初日(27日)に登場するのは、女子48kg級の角田夏実選手(31)と男子60kg級の永山竜樹選手(28)。

48kg級で谷亮子さん以来20年ぶりの金メダルを狙う角田選手の武器は、相手の片腕を自分の太ももに挟んで絞めて伸ばす寝技、「腕ひしぎ十字固め」。
柔道女子48kg級 角田夏実選手:
「立っている相手が潰れたらそこは私のゾーン。蟻地獄と言われています」
一度ハマったら抜け出せない!海外勢に3年間負けなしの必殺技で頂点を目指します。
永山竜樹選手の出身は北海道・美唄市。
地元で初のオリンピック選手とあって、柔道教室には市内外から子どもたちが集結するほど人気は絶大です。
男子60kg級 永山竜樹選手:
「美唄市に金メダルを持ち帰って、この田舎からでも夢を叶えられるというのを、
子どもたちに見せられたらいい」