“名言”で誓った金メダル伝説

天才柔道少女を描いた人気漫画になぞらえ「ヤワラちゃん」の愛称で親しまれた、
女子柔道48kg級の田村亮子選手。

1992年、女子柔道が正式種目となったバルセロナ五輪に16歳で出場し、銀メダル。
続くアトランタ(1996年)でも、決勝で敗れ銀メダルに。
そして2000年、シドニー五輪で、悲願の金メダルを獲得しました。

2003年にプロ野球選手の谷佳知さんと結婚し、名字が「田村」から「谷」へ。
すると飛び出したのが、あの名言でした。

谷 亮子選手(当時28歳):
「田村亮子で金 谷亮子でも金」

迎えた2004年のアテネ五輪では、夫の声援も受け全て1本勝ちで決勝に進出。
決勝でもポイントを重ね、金メダルをつかみ取りました。

『柔道マガジン』発行人 永瀬義規さん:
「亮子は子どもの頃から取材をさせてもらっていた。彼女はインタビューで答えた言葉を、“自分を鼓舞するための材料”として、それを必ず達成することを積み重ねてきた」

出産後、32歳で出場した北京五輪(2008年)でも銅メダルを獲得し、「5大会連続出場かつ全てでメダル獲得」という偉業を成し遂げたのです。