「トランプ・トレード」活発化 急速な円買い・ドル売りも…

衝撃的な銃撃事件からわずか2日で共和党大会に登場したトランプ氏。暴力に屈しない強さをアピールした。これを受け、市場ではトランプ氏の返り咲きを見込んだ「トランプ・トレード」が広がった。

今週7月17日、ニューヨーク市場ではダウ平均株価が連日史上最高値を更新、暗号資産のビットコインの価格も急上昇した。さらに今週は為替も大きく変動。そのきっかけとなったのが米ブルームバーグ通信のトランプ氏のインタビューだった。
「ドルと円、ドルと人民元の乖離は信じられないほどだ。私たちは大きな通貨の問題を抱えている。ドル高 円安・人民元安の問題は非常に重い問題だ」。

トランプ氏は、円安ドル高への強い懸念を表明。このことで急速な円買いドル売りが進み、一時155円台前半まで円高に振れた。こうしたトランプ氏を巡る動きに、日本の経済界からは…
早くも「トランプ・トレード」 日本の経済界からは警戒の声

経済同友会 新浪剛史代表理事:
大変、日本にとっても憂慮すべきことなのだと。“もしトラ”がもうトランプ氏になるという前提でものを考えていかないといけない。
丸紅 柿木真澄社長:
日本の製品をアメリカに輸出している産業とかは、かなり厳しくなる可能性もある。

さらに、アメリカのUSスチールの買収を計画している日本製鉄の橋本会長は…
日本製鉄 橋本英二会長:
政争の具といえばそうだ。大統領選がなければ多分こういう議論になっていない。(最後には買収は成立するか?)もちろん。
トランプ氏が返り咲いた場合、世界経済はどう変わるのか。