川で産卵するけど生活は海…

不破さん:「軟骨魚類でウナギとは程遠い魚です。口が吸盤状になっていて、見ての通り顎がないんです。円口類とも言いますけど口が丸い。水槽などに入れると、こうやってアクリル面にくっついて、結構強い流れでも、しっかりくっつく。牙が生えていて、これで魚に食いついたりする。これは口のアップですね。気持ち悪いですよね…」

少しグロテスクな吸盤状の口とギザギザした歯が特徴的なこの魚、ヤツメウナギ科のカワヤツメと呼ばれる魚です。

全長は30cmから50cm。鰓(えら)の穴が眼のように見えて、本当の眼とあわせて8つ眼があるように見えることから、ヤツメウナギと呼ばれています。

あまり見かけない魚ですが、一体どこでどのように暮らしているのでしょうか…。

不破さん:「川で産卵するんですけど生活は海。川で生まれて川で4~5年過ごしてから、海に下って海で2~3年過ごす。その後、(川に)あがってきて卵を生んで死んじゃうんです」