中国の王毅外相は自民党の森山裕総務会長と会談し、台湾問題での日本側の対応に懸念を示しました。
中国を訪問している自民党の森山裕総務会長は23日、王毅外相と40分にわたり会談しました。
同席者によりますと、この中で王毅外相は福島第一原発の処理水の海洋放出について「早期解決に向け善処して欲しい」と述べたほか、台湾問題について「国会議員の動きもあり、善処頂きたい」と懸念を伝えました。
今年5月、台湾の頼清徳総統の就任式に過去最大規模となる31人の国会議員が出席するなど日本と台湾の間の交流が活発になっていることを念頭に置いたものとみられます。
一方で王毅外相は「中国は対外開放を堅持する。両国が協力するチャンスは引き続きある」と述べ、日中で協力できる分野は協力を深めるべきだという考えを示しました。
これに対し森山総務会長は、岸田総理と習近平国家主席が去年11月の首脳会談で確認した「戦略的互恵関係」を具現化することが大切だと強調するとともに日本産牛肉の輸入禁止措置の解除などを要望しました。
森山氏は日中友好議連の二階俊博会長の書簡を手渡し、王毅外相も「二階会長の訪中を願っている」と応じました。
森山総務会長は会談後、台湾についての王毅外相の指摘について「できるだけ多くの与野党の国会議員が中国にも訪れるし、対面の意見交換をすることが非常に大事だと思う」と述べ、中国側との意思疎通の重要性を強調しました。
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