「日本語教師」の担い手を確保するための講座

続いては、大学の取り組みです。

宮崎大学では、在留外国人の増加を受け、「日本語教師」の担い手を確保するための講座を2019年から開いています。

この講座を受講しているのは学生ではなく社会人。
自治体職員や看護士のほか、外国人雇用を見込む人事担当者など今年は17人が受講しています。

ソフトウェアの開発などを手がける企業で働く櫻森美鈴さん。
職場の職員50人のうち9人が外国人ということもあり、受講を決めたといいます。

(受講生 櫻森美鈴さん)
「私が勤める会社に外国人がいるが『日本語や日本のマナーを教えてくれ』と言う。でも教え方が本当に分からなかった。一般的なことを話してもなかなか通じないということがあったので、勉強してみようかなと思った」

この日は、受講生が外国人に対して実際に日本語を教える模擬授業が行われました。

(受講生 根立亜由美さん)
「日本に来た人たちが困ったことに遭った時に、何か役に立ったり、何か助けになれるといいなと思って、日本語を教えるということで、そういったことができないかと思って、この講座を受講することに決めた」

(キルギスから来た留学生)
「いろいろな先生から(日本語を)教えてもらってよかった」
(ミャンマーから来た留学生)
「今は介護の仕事で日本に来ているが、(将来は)日本にまた進学して、日本の良い会社で働くつもり」

(宮崎大学国際連携センター 伊藤健一准教授)
「(日本語教師は)地域に住む日本人と在住外国人をつなぐ架け橋でもあるので、お互いの文化理解を促進する、そんな日本語の先生が増えてほしいなと思っている」