みそ汁に入れると磯の香りがふわっと広がる「あおさ」。
陸上養殖のあおさの味噌汁が、世界で初めて販売されます。

冬のみ⇒通年で収穫が可能に

マルコメが、あおさの「陸上養殖」に成功しました。
これまであおさは海で「海面養殖」されていましたが、順次「陸上養殖」にシフトしていく考えです。

インバウンドもあり健康食品のひとつとして需要が高まっているあおさですが、温暖化の影響で収穫が減少しています。
例えば高知・四万十市では1983年のピーク時に約45.7トンあった収穫が、2021年・2022年・2023年と収穫ゼロに。

マルコメはあおさの自社生産を進めるべく、愛媛県西予市の1万平方メートルの土地に大小合わせて48基の水槽を設置しました。
「海面養殖」は基本的に冬しか収穫ができないのに対し、「陸上養殖」は水温の調節が可能で、さらに暑さに強い品種の発見もあり通年で収穫が可能となったのです。

生産が安定することで商品価格が安定するほか、鳥の羽や釣り糸などの異物混入のリスクも減らすことができます。

マルコメ開発部 資源開発課の松島大二郎課長は、
「この取り組みが、幅広く全世界の方にあおさの良さを知っていただくきっかけになれば」
と話しています。